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関節リウマチになりやすい5つの原因

投稿日:2016/09/26 更新日:

関節リウマチになりやすい5つの原因

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関節リウマチの患者数は日本国内で推定70万程度いると言われ、発病ピークが30歳~50歳と比較的若い年齢層で罹ります。

関節リウマチは一度発病してしまうと完治が難しい難病といわれています。なので早期発見、早期治療が重要です。

今回は関節リウマチの原因と症状についてご紹介します。

女性の発病率が高い関節リウマチとは?

関節リウマチは、体中にある関節に炎症が起きて、その関節部分が腫れて痛みが出てくる病気です。

関節リウマチが進行してしまうと、関節部分が変形してしまったり、機能障害が起きてしまいます。

関節リウマチの患者数はどのくらいいるのか?

「公益財団法人日本リウマチ財団」によると、平成25年7月現在で、国内人口の0.4~0.5%、30歳以上の国内人口の1%にあたる人が発病するそうです。また、どの年齢でも起きてしまう関節リウマチですが、とくに30代~50代で発病する人が多くいることが認められています。

そして、男性よりも女性の方が発病しやすく、その差は約3倍もあるそうです。

関節リウマチの患者数

出典:リウマチ専門外来たかひろクリニック

補足として、15歳以下で発病する若年性特発性関節炎がありますが、この病気は関節リウマチとは症状も検査所見も異なるそうです。

関節リウマチの原因

関節リウマチは自己免疫の異常によって、2つの骨を覆っている「滑膜」という組織を攻撃して炎症が止まりにくくなっているのです。

関節

出典:メディカルノート

ただし免疫異常が起きる根本的な原因は、実は未だに不明なところが多いのです。しかし、ある要因が加わることで発症率が高まることまでは分かってきています。

どのような要因があると関節リウマチが発症しやすいのか下記にまとめてみました。

1.ウイルスの感染症による原因

外部からウイルスや細菌に感染してしまい、遺伝子が傷つくことがあります。
その傷がきっかけで免疫に異常をきたして、関節リウマチを発症するケースもあります。

2.喫煙による原因

「フィンランド社会保険研究所」のリウマチ研究報告によると、関節リウマチが過去に喫煙したことのある男性で2.6倍、喫煙を続けている人で3.8倍になることがわかったそうです。

調査対象は52,809人で6年間追跡調査して結果となっています。

また、「米国ハーバード医科大学」の女性のリウマチ研究報告よると、喫煙数と関節リウマチの危険が関連していると発表しました。中でも1日25本以上吸っている人は、非喫煙者と比べて関節リウマチの発症リスクが1.39倍になるとのことです。

調査対象は女性377,481人で3年間追跡調査して結果となっています。

3.ストレスによる原因

「東京女子医大学東医療センター」によると、中高年の男性も最近では関節リウマチに罹る人が増加しているそうです。

その原因のひとつにストレスがあげられます。例えば仕事によるストレスや、親の介護によるストレス、上司や部下との人間関係によるストレスなど要因となっている人が多いようです。

このストレスを回避することで、関節リウマチの基となるリウマチ因子が改善する人もいるそうです。

4.遺伝による原因

日本リウマチ学会専門医の井畑淳先生によると、関節リウマチ患者の 家系 調査データで遺伝によるリスクを調査したそうです。その結果、患者の3親等以内は発症率が高く、30%以上になることがわかったそうです。

また、一卵性の双子で片方が関節リウマチを発病した場合、その兄弟の発症率は10%~30%程度になるそうです(二卵性の双子では10%未満)。

このことから遺伝的な要因も多少関連することがある言えます。

しかし、家系でリウマチに罹った人がいても必ず発病するわけではないので、そういう原因もあるという認識を持っておくのも大切です。

5.女性が発病しやすい原因

関節リウマチを発病した患者で男性よりも女性の割合の方が多いのです。

詳しい原因は不明ですが、研究者によっては、女性ホルモンと妊娠、出産が影響しているのではないかと考えられています。

女性ホルモンには、自己免疫反応を高める働きをするものがあるそうです。

また、妊娠中は胎児を異物とみなさないよう免疫が抑制され、出産後その抑制が解除されることで、反動による一時的な免疫の働きが高まるのが原因だと考えられています。

関節リウマチの症状

リウマチと聞くと、手足の関節が変形する病気という認識が強く、全て老人性の病気と勘違いする人もいます。

しかし、関節リウマチは早ければ20代から発病し、30~50代でピークを迎えるのが大きな特長です。

特に働き盛りの世代に発病しやすく、職業によっては失業や転職を余儀なくされることもある重い病気といえるでしょう。

世代

出典:公益社団法人 日本リウマチ友の会

関節リウマチの初期症状

関節リウマチは急に関節が変形して痛みを伴うものではありません。

初期症状として多いのが、手の指の小さな関節に違和感を覚えることから始まります。

朝のこわばり

典型的な初期症状は、朝の起床時に感じる関節部分のこばわりです。

加齢に伴い「目覚めたあとすぐに関節の動きが鈍い」という症状が出てきますが、短時間で動くようであれば問題ありません。

しかし、その状態が1~2時間以上もも続くようであれば関節リウマチの可能性が高いです。

腫れを伴う痛みが徐々に増えてくる

始めは1ヶ所程度に違和感や痛みを感じていたのが、しばらく放置している間に関節が腫れ上がり痛くなってくるヶ所が次々と増えていきます。

最初は小さな関節だけだったのが、手首や足首といった大きな関節にまで影響が出始めるケースもあります。

その他の症状としても、右手の指だけ痛かったのが左手の指も痛くなったりと体の左右の関節に症状が現れることもあります。

全身に起こる症状

関節リウマチには活動期とそうでない時期があります。

活動期に入ると全身の至る所にさまざまな症状が出やすくなります。

例えば、微熱や貧血、リンパ節の腫れのほか、息切れや倦怠感、疲れを感じることがあるそうです。

関節リウマチ症状が進行し続けると危険

通常、関節はクッショクの役割をする「軟骨」、潤滑油の役割をして関節を滑らかに動かす「関節液」で、骨と骨の間をつなぎスムーズで衝撃を吸収しながら動いています。そして、潤滑油の役割を持つ関節液は「滑膜」で作られているのです。

関節リウマチの初期症状はまず、この滑膜組織が炎症して痛み出すところから始まります。

それをそのまま放置すると、軟骨に影響を及ぼし最終的に骨にまで影響を与えるのです。

なので、滑膜組織が炎症している初期症状の内に治療を始めて進行を止めることが重要だといわれています。

最終的には骨が壊れてしまう

関節リウマチの炎症が進むと、滑膜組織から炎症を起す物質と炎症を悪化させる物質が次々と分泌されるようになります。

これらの物質の中に「中性プロテアーゼ」という物質があり、この物質がまず軟骨を壊す働きをするのです。次に、炎症性サイトカインという物質が、骨を壊す役割を持つ「破骨細胞」の働きを活性化させます。

そして、骨が作られる量よりも壊される量が上回ると、骨が壊れてしまうのです。

骨が壊れてしまう

出典:あゆみ製薬

関節リウマチの初期症状が出たらリウマチ専門医に診てもらう

関節リウマチの初期症状が出たからといって、100%それが関節リウマチとは限りません。

関節の痛みについては、年齢を重ねるごとに症状が出やすいものです。

意外かもしれませんが、関節の痛みを訴えて医療機関に来た人のうち、「治療の必要がある人」という人は3割程度だそうです。その一部の中に関節リウマチの人が含まれています。

関節に症状がある人で一番多いのが変形性関節症と呼ばれるもので、酷くなければ治療の必要もありません。

変形性関節症とは

関節部分にある軟骨が老化や過度の使用によって消耗して骨が変形する疾患です。
悪化すると痛みや歩行障害などが生じることもあります。

変形性関節症

出典:松山市民病院

しかし逆に関節リウマチと判断されたとしても早期発見の場合、治療に対する負担も軽くなるので、まずは、関節に違和感を持ったらリウマチ専門医などできちんと診てもらうようにしましょう。

関節リウマチの原因は一生解明されないのか?

一度、関節リウマチになってしまうと一生治らないというイメージが強いですが、長年さまざまな国などで研究され続けているので、いつかは完治できる病気に変わることでしょう。

「京都大学」の研究チームが関節リウマチの原因究明を加速させるであろう研究報告が発表されたのです。

研究内容を知るにはまず、リウマチの原理を把握すると分かりやすいので簡単に説明します。

関節リウマチの発症原理

関節リウマチは自己免疫疾患の部類に入り、外部から侵入してきた病原体から身を守ってくれる免疫系が、異常となって自分自身の体を攻撃してしまうことが原因だとされています。

そして、どの標的を攻撃するのかを決定する細胞をT細胞と呼ばれており、自分自身を攻撃してしまう自己反応性T細胞が存在すると考えられています。しかし、このT細胞が認識する抗体が同一のものであるか見極めるのが難しく、ずっと不明だったわけです。

京都大学で発表された研究報告は、T細胞が認識する自己抗体を同一のものである見極めに成功したのです。しかし、発見したものは1つだけであり、まだまだ研究手法の発展をしていかなければなりません。

それでも、今回得られた成果によって関節リウマチの新たな治療法や予防法が繋がる可能性が広がるそうです。

近い将来、関節リウマチの治療が「寛解する」から「完治する」へ変わる日も近いかもしれません。

出典:マイナビニュース

まとめ

関節リウマチの原因と症状についてご紹介しました。

関節リウマチは初期症状が出たときに、すぐにリウマチ専門の病院へ行くことがとても大切なのです。

特に30代~50代がピークとなる病気で、一番仕事に影響を与える年代なので早期発見、早期治療が重要です。

この記事を読んで、少しでも関節リウマチについての知識があなたのお役に立てたら幸いです。

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