中性脂肪数値を検査するには、血液を採取して脂質の量を分析して数値を測ります。

中性脂肪は人が生きていく上で必要なものなので、多すぎても少なすぎてもいけません。

ここでは、中性脂肪数値の基準値と異常値についてご紹介します。

健康診断結果の基準値って何?

健康診断結果の基準値って何?

健康診断を終えたあとに届く健康診断結果のほとんどには「基準範囲」が掲載されています。

検査項目にある中性脂肪の中に正常参考値という項目に基準値が記載されています。

そもそも、検査の基準値とは、健康な人たちの検査値をもとにして、その中の上位と下位の2.5%を除いた中間の95%に含まれる人を統計的に求めたものなのです。

あくまでも基準値は「健康状態の目安」としての目印みたいなものです。

学会によって基準値の見解が異なる

実は各学会において、基準値の見解がことなり正常範囲の数値に多少の違いがあります。

日本動脈硬化学会の場合は、30〜149mg/dlが正常範囲としています。

人間ドッグ学会の場合は、男女差を加味した上に「海外の基準値とくらべて厳しすぎる」という見解をもっていて、日本動脈硬化学会よりも緩和した数値になっています。

人間ドッグ学会では、男性の場合39〜198mg/dl、女性の場合32〜134mg/dlが正常範囲としています。

どの数値が正しいのか?

医療に詳しくない一般人からすれば、どの数字が基準なのか気になりますよね。

医師会では、日本動脈硬化学会を支持していることもあり、医療関係者の間ではその数値を基準にする事が多いそうです。

検診結果で大切なことは1つの項目で一喜一憂するのではなく、総合的にみて自分の健康状態を知ることが大事なので、基準値をシビアにとらえなくても、そこまで心配する必要はありません。

健康診断結果で数値が悪かった場合に、そのままほっとくのではなく、生活習慣をどう見直すかを考えるきっかけを与えてくれるものと思いましょう。

中性脂肪値(TG)の基準値

中性脂肪値(TG)の基準値

中性脂肪に関する数値についての判定について、まとめてみました。

検査機関によっては多少の表記が異なりますが一般的なものを調査しています。

正常値

数値:30~149mg/dl

低中性脂肪血症

数値:29mg/dl以下

対策

原因となる病気の有無を調べましょう。
特に病気やトラブルなどの障害が見られない場合は、毎日の生活習慣を見直して改善に取り組む必要があります。
中性脂肪が低い人は、普段から栄養不足になっていることも考えられるので、栄養バランスのいい食事を取るようにしましょう。
体のエネルギーが不足して数値が低い場合は、炭水化物の摂取量を増やしてエネルギーが作られやすい体内環境へと整えることが大切です。

軽度高中性脂肪血症

数値:150~299mg/dl

対策

食事療法や運動療法を開始するようにしましょう。
数値が高めな人は薬を処方してもらう場合もあります。

中等度高中性脂肪血症

数値:300~749mg/dl

対策

中性脂肪値が300を超えるとメタボ症状が起きやすい状況です。
食事療法、運動療法を確実に実施し、必要であれば薬療法を行う必要もあります。
500mg/dl以上の人は絶対に禁酒です。
そのまま飲酒を続けて数値が上がると高血圧・高血糖・脂質異常症などの兆候が現れ始めることがあります。
定期的に血液検査を行い数値の変化を把握しておくといいかもしれません。

高度高中性脂肪血症

数値:750mg/dl以上

対策

食事療法、運動療法はもちろんのこと医療ケアも必要となるレベルです。
きちんと医師のアドバイスの元、中性脂肪値が改善するまで治療するのがベストでしょう。

中性脂肪は食後に増える

中性脂肪の正常値を超えたくなければ食後の検査は控える

血液検査をする場合、血中のコレステロールに関しては時間帯や食事の影響はないのですが、中性脂肪は食事の影響で大きく数値が変化してしまいます。

一般的には健康診断で血液検査を行う際は、空腹時に行うことが多く、診断基準値も空腹時の採血結果を前提に決められているのです。

食後を避ける理由

中性脂肪値は、食後30分後くらいから上昇を始めます。

食後2時間後には空腹時と比べて1.5倍程度まで中性脂肪値が上がり、ピークは食後4~6時間後といわれています。

なので、食後に血液検査を行うと中性脂肪値が高くなりやすのです。

空腹時の目安としては食後10~12時間以上の絶食後とされています。

中性脂肪値だけの検査であれば、その間の水やお茶などのエネルギーのない水分補給は問題ありません。

しかし健康診断の内容によっては水分も控えるような指示もありますので、注意事項をよく読んでおくといいでしょう。

中性脂肪量の調査方法

中性脂肪やコレステロールは、水に馴染みやすいタンパク質と結合した「リポたんぱく質」と呼ばれる粒子となって血液中を流れています。

このリポたんぱく質には数種類あり、血液検査では自動分析器などを使い、比重の違いを分類して中性脂肪やコレステロールが含まれている量を分析して数値を導きだしているのです。

リポたんぱく質

出典:さかつめ内科

普段から食後に上がる中性脂肪が気になる方に

中性脂肪を蓄えないためにも、普段から食生活で栄養管理をしかっりと行う必要があります。とくに脂っこい食事はすぐに小腸で吸収させて中性脂肪がつくられてしまうのです。

しかし、仕事で忙しいと栄養管理まで考えるのは難しいのが現実です。

まずは、栄養管理の前段階である食生活の乱れを正すだけでも、中性脂肪を抑えることができます。

健診結果で中性脂肪数値が異常だった場合の対応方法

健康診断結果で中性脂肪値が異常だった場合の対応方法

中性脂肪値が高い状態が続いていると、急性膵炎や脂肪肝を起しやすくなります。

また、動脈硬化の危険性もあるうえにメタボリックシンドロームの一要因として重視されているのです。

脂質異常症があったら内科へ受診する

健康診断結果で脂質異常症などがあった場合は、内科を受診して他の危険因子がないか検診してもらいましょう。

そして、危険因子の危険度を医師が把握するところから治療の必要性などを検討をすることになります。

専門的なところで診てもらいたい場合は、「代謝・内分泌内科」がある病院で診てもらうといいでしょう。

医師と相談しながら生活習慣を変えていく

検査を済ませ、どのような改善策や治療法が必要か医師と相談してから取り組むようにしましょう。

自己判断で急な運動などを始めたりすると逆に悪化することもあるので、運動療法から食事療法まで細かく確認した上で実施することが大切です。

また、中性脂肪の改善はすぐには効果が現れることはないです。

少なくても3ヶ月目頃から徐々に改善することが多いので、始めの3ヶ月間は改善されているかどうかを気にせず、医師に勧められた運動法や食事法を継続することだけ考えて生活習慣を変えていきましょう。

まとめ

中性脂肪の基準値と危険度について解説してきましたが、異常が出てから改善を始めるよりも、普段から健康に気をつけることが体への負担も少なく、医療費なども最終的には抑えることに繋がります。

また、ストレスなども中性脂肪を増やす原因とされていますので、あなたにあったリラックス方法を取り入れるのもいいかもしれません。

健康診断前などに異常値にならないよう急に対策を始めてもあまり意味がありません。

今から生活習慣を改めて、健康診断結果が楽しみになるような生活に変えていきましょう。

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